自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方は、
約5割が頭部に致命傷を負っています。
自転車乗用中の交通事故においてヘルメットを着用していなかった方の致死率(※ 注)は、着用していた方に比べて令和元年から令和5年までの5年間の合計で 約1.9倍高くなっています。 (※注):「致死率」とは、死傷者数に占める死者数の割合をいう。
交通事故の被害を軽減するためには、頭部を守ることがとても重要です。
スポーツの時だけではなく、買物や通勤・通学等、日常生活で自転車に乗るときも ヘルメットを着用して、頭部を保護しましょう。 ヘルメットは、努めてSGマークなどの安全性を示すマークの付いたものを使い、 あごひもを確実に締めるなど正しく着用しましょう。
自転車ヘルメット着用率
3割近くまで向上…東京都調査
自転車ヘルメットの着用率(着用している、時々着用しているの合計)は27.0% と、前年度調査時に比べ大きく向上していることが、東京都が実施した2023年度(令 和5年度)「自転車等の安全利用に関する調査」結果から明らかになった。特に女 性や若年層での着用率が向上している傾向にある。
年代別では若年層(10〜30代)の着用率が高く、10代で30.0%、20代で37.6%、30 代で34.7%(いずれも常に+時々着用の合計)。性別では男性30.0%、女性24.2%と 男性の着用率が高いものの、女性は前年度の3倍増となっている。
ヘルメットを着用しない理由としては、
(1)「着用が面倒だから」・・・49.5%がもっとも多い
(2)「『努力義務』であり『義務』でないから」・・・48.9%
(3)「駐車場や移動先にヘルメット保管場所がないから」・・・26.8%
(4)「ヘルメットを購入する金銭的負担が大きいから」・・・22.3%
(5)「着用しないことによる危険性を感じないから」・・・19.6%
との意見も一定数みられた。
歩道を歩いているときに自転車に接触・衝突された
あるいはされそうになった経験は、直近3年間で
(1)3回以上経験した人・・・19.3%
(2)2回経験した人・・・7.2%
(3)1回経験した人・・・13.7%
あわせて約4割が1回以上自転車との接触・衝突の危険性を経験していることがわかっ た。