子供たちにとって、インターネットやスマホは生まれた時から身近にあり、生活の 一部になっている。インターネットの世界の技術は日進月歩で、様々なツールが生み出されている。日常的にインターネットに接している子供たちは、時に大人たちよりも早く、そういった技術を取り入れている。それは素晴らしいことである一方、思わぬトラブルにつながってしまう危険性もはらんでいます。
急速に普及している生成AIを悪用したトラブルも
見受けられている。

卒業アルバムの顔写真に裸の画像をつけて加工したものが、クラス内の生徒の SNSグループに載せられてそれが拡散されてしまいました。(高1女子)
作った画像をSNSに投稿したのは、同じ中学出身の男子生徒のアカウントからでした。 そのアカウントはなりすまされたものだということでした。
本校の生徒数人が、複数の女子生徒の顔写真を用い、スマホで性的な合成画像を作ってしまいました。最初は仲間同士で共有していただけということでしたが、仲間自体に SNSを通じて拡散させてしまったことが分かりました。(中学校副校長)
今回した紹介の他にも様々なインターネットに絡むトラブルの相談があります。 見知らぬ相手から言葉巧みに要求され、性的画像を送ってしまう。自撮り被害も後を絶ちません。そしてこういった被害は、女子だけではなく、男子においても発生しています。
子供たちがインターネットのトラブルに巻き込まれないようにするためには、インターネットやスマホの使い方を子供に任せきりにするのではなく、大人が指導したり、ペアレンタルコントロール機能(注1)を利用するなど、一定の管理をすることが必要です。子供たちがインターネットなどの最新技術を取り入れるスピードの速さは、目を見張るものがありますが、大人側もまた、そのスピードにある程度ついていき、子供たちが興味を持っている世界を理解しようとする気持ちが大切です。その上で、大人側からネットレテラシー(注2)を身につけられるように導いていくことが求められています。 そうは言っても、トラブルは予期せず、巻き込まれてしまうものです。そういった際にいち早く問題を解決できるようにするためには、いつでもお子さんが相談できる関係を築いていくことが大切です。
(注1)ペアレンタルコントロール
ペアレンタルコントロールとは、子どものスマホやゲーム機などの利用時間やアクセス先、課金などを保護者が設定・管理して、危険なサイトや使いすぎから守るための機能・仕組みです。主にOSやルーター、専用アプリに搭載され、時間制限・サイトフィルタリング・アプリや課金の制限などを組み合わせて使います。
(注2)ネットレテラシー
ネットリテラシーとは、インターネット上の情報を正しく理解・見極め、安全かつ適切に活用し、他者の権利を尊重しながらコミュニケーションする力を指します。情報リテラシーやデジタルリテラシーの一部として位置づけられ、学校教育や自治体の啓発事業でも重視されています。
誰もが発信者になる時代だから。被害者にも加害者にもなり得るから。
SNSや動画配信で、子どもから大人まで誰でも情報を世界に向けて発信できます。
その一方で、デマや誤情報、炎上トラブル、なりすましやアカウント乗っ取りなども増えています。
一人ひとりが「発信する側」になるため、
・情報の真偽を疑う視点
・相手への影響を考えて投稿する力
が以前よりずっと重要になっています。
