【すみだ北斎美術館】北斎広重 ふたりの富士、それぞれの富士

すみだ北斎美術館で開館10周年展
北斎と広重の富士競演

開館10周年記念企画展「北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」が6月23日、すみだ北斎美術館(墨田区亀沢2)で始まる。

同館の開館10周年を記念して開く同展。葛飾北斎と歌川広重という、浮世絵の名所絵を代表する二人の巨匠が描いた富士山作品を中心に展示し、それぞれの表現方法や構図、作品世界の違いを比較しながら紹介する。

展示は、「江戸っ子の富士」をテーマにした序章に続き、「北斎の富士」「広重の富士」「北斎 広重 ふたりの富士、それぞれの富士」の4章構成で展開する。
見どころの一つは、北斎の代表作「冨嶽三十六景」の全点展示。同シリーズ全46図を前後期に分けて展示し、同館での全点公開は約4年ぶりとなる。代表作「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」なども並ぶ。

広重作品では、「冨士三十六景」全36図に加え、「不二三十六景」シリーズも展示。さらに、広重最晩年の代表作「名所江戸百景」から富士山が描かれた作品も紹介し、「目黒新冨士」「水道橋駿河台」などを展示する。

会場では、同じ場所や類似した構図で描かれた北斎と広重の作品を比較展示し、それぞれが目指した作品世界や表現の違いを浮き彫りにする。「冨嶽三十六景 駿州大野新田」と「不二三十六景 駿河冨士沼」なども比較展示する。

会期中は講演会、スライドトーク、ワークショップなど関連イベントも行う。

開館時間は9時30分~17時30分。月曜休館(祝日の場合は翌平日)。観覧料は一般=1,000円、高校生・大学生=700円、65歳以上=700円、中学生=300円、障がい者=300円、小学生以下無料。会期は8月30日まで。前期は7月26日まで、後期は7月28日~8月30日。

すみだ北斎美術館について

2016年(平成28年)11月22日に開館した[。江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎が本所界隈(現在の墨田区の一角)で生涯を送ったことや、彼が本所割下水で生まれたとされ、当時の「南割下水」に相当する現在の「北斎通り」の線上にある亀沢もゆかりの地に含まれることから、当地に設けられた。

建物は、外壁はアルミパネルで、周りの様々な風景が映り込み、周辺の風景に溶け込んでいる。アルミパネルには、スリットが入り、四方からアクセスできるようになっている。墨田区は海抜が低いため、収蔵庫等の施設を2階以上の階に設けている。また、設計中に東日本大震災があったため、当初地下に設定していた事務室も上階に設けることになった。

所蔵・展示作品:下記のコレクションが所蔵・展示されている。

  • ピーター・モース・コレクション (The Peter Morse Collection) 約600点
  • 楢崎宗重コレクション約480点「北斎論」を刊行した浮世絵研究の第一人者・楢崎宗重が墨田区に寄付したコレクション。楢崎宗重はすみだ北斎美術館の開館準備に協力し、コレクションと研究資料を寄贈した。隅田川両岸景色図巻デジタル解説 – 北斎最大の作品とされ、常設展ではデジタルで紹介。実物は企画展でのみ公開されることがある。