私はこの学校を創立100周年の時、卒業しました。今年150周年なので50年前の卒業生です。この母校両国小学校でお話しさせていただけるのは本当にありがたいことです。
1年のほとんど、全国を回り約280回の法話をしています。心がけていることは、法話の最初と最後には演壇を降りて、皆さんと同じ目の高さ、目線で挨拶をするようにしていることです。人と人との出会いは、命と命の出会いです。優劣はありません。挨拶はとても大切なものです。
17才の高校生の時、薬師寺のお坊さんにお会いして、お坊さんになろうとしたのです。もう「面倒」な数学や理科から、おさらば。
そのとたん成績は急降下。同じ先生に同じ時間、同じ授業を聞いて親友は100点、私はたった9点。彼は数学の授業を目をキラキラさせて聞いている。
「面倒」でなくて「面白い」からなんです。授業を受けている彼の「心の有り方」なんです。その面白いがあなた方の栄養になり、成長の源になるのです。
嫌なこと、つらいこと、不平不満、それらを回りのせいにしているんです。「これが私の運命か。」違うのです。運を運ぶのはあなただけです。あなたの「心の有り方」があなたの運命を切り開くのです。

