実例 医療費減額詐欺

 

11月20日、午前10時ごろ町内のK島さんに電話がありました。

「医療費の減額の電話です。お金が戻ってきます」と電話があった。
「還付金」と言うとみんながおかしいと分かっているので「医療費の減額」と言ってくる。

「医療費の減額が5年分、令和元年から今年までの分があります。金額は2万8000円です。」

この金額が微妙なんだね。28万と言ったらおかしいと思うんだけど、2万8000円、ちょうどいい数字なんだね。まず疑わないね。信用してしまう。

「あなたは?」と聞くと、「墨田区の厚生○○部のマスダといいます。」

「9月末で減額の締切は過ぎているんですけど書類は届いていませんか?」

届いていないと答えると「11月末まで申請書を受理します。その申請書は銀行にあるので書いて出してください」

銀行はどこですかと聞くので「○○銀行」。「それでは○○銀行から連絡させます。」と言ってくる。するとすぐに「○○銀行です」。やけには早いな、動きがいいな、早く申請しないと間に合わなくなるので先方も心配していると感心していると、

用意するものは、身分証明書(免許証)、通帳、キャッシュカード、あとは印鑑・・・と言ってくる。

「用意するものは、身分証明書、免許証でいいです。銀行の通帳、キャッシュカード、あとは印鑑、シャチハタはダメですよ、認め印にしてください。」(かなり細かく言ってくるんでさらに信用する)

どこから電話が掛かってくるのか尋ねると「○○銀行の本店、丸の内からの電話です」と言ってくる。

すごいところからの電話なんだと、またまた感心してしまった。

「○○銀行の支店を使っているんで、担当営業もよく知っているから、支店に行きます」と言うと、「これは一般の営業はわからない、知らない案件なんです」

知っている営業に会わせないようにしている。「支店に行って聞いてみる」と言うと、「支店では再発行の申請はしていないのです。近くにATMがありますか?」

「あるよ。そこのATMは警察官がいて、長いことATMにいると声を掛けられるよ」と言ったら、「そうですか。それなら近くにコンビニ、ローソンがありますよね」

「ローソンで申請ができますよ。ローソンで電話してくれればキャッシュカードを使っての操作を教えますよ」

それを聞いた私の家内は「それは詐欺だ!」。

我もハッと思い、キャッシュカード=詐欺かなと感じたので、わざと知らない振りをして「コンビニではできないのでどうすればいいのかね。」「それでは○○銀行本店に松岡と言う者がいます。尋ねて行きます。1時半ごろどうですか。」「いいですよ」

心配なので区役所と本所警察に電話してみた。

区役所・警察両方とも「それは詐欺です」と言ってきた。「区役所はそんなお金の話しはしません。」

そうだよね、どうしてそういう話しに乗ってしまうんだね。本当に話しがうまいんだ。
わからないというと、「こうしてください。こうやってみて下さい」と畳みかけてくるんだ。だから騙されるんだ。カードを使って指示どおり操作したら「やられてしまう。年寄りなら、絶対にやってしまうよ。」

当日の夕方、警察の防犯課が電話を設置に来てくれた。早い!「全部録音になる。」また1回掛かってくるとまた掛かってくるそうです。集中攻撃。たぶん詐欺のブラックリストに載ってしまったんだね。

千歳の町内にもまだ被害があると思うんだ。身内の恥だから言わないだけで、あると思うよ。(編集子が聞いたところ150万取られたケースが2件ありました。高齢者でした)

固定電話に掛かってくるんだ。ディスプレイに非通知なんだよ。

電話番号が出ないんだ。これは怪しいと思わないといけないよ。

普段、非通知はすぐ切ってしまう。非通知なんだけど電話がずーっと鳴っているので、大事な電話なんだ? たまらなく電話に出てしまった。

「書類は届いていますか?」 届いていない。「医療費減額なんてテレビでやっていないよね」と聞くと、「あんまり皆さんにお知らせしていないんです。」

いくらあるのと聞くと2万8000円。欲しくなってしまうおこづかいの金額だよね。

それと0800が危ない。

080は携帯で大丈夫だけど0800がヤバい。0800は海外。海外から掛かってくることなんて、まずないよね。

0800は海外からの詐欺電話だと絶対疑うこと。