「ながら見守り」って聞いたことがありますか?
それってどんな活動なんですか?
日常生活の中で行う防犯パトロールのことです。
夏休みが明けて、秋の新学期が始まりました。まだ夏休み気分が抜けていない小中学生がいると思います。このような時期に、不審者が声をかけてくる機会が増えてきます。
具体的にはどのようにパトロールをするんですか?
この活動では、パトロールだけでの時間を取るのではなく、通勤、通学、買い物、散歩等のついでに、防犯意識を持ちながらパトロールを行うのです。
それにはどのような効果があるのですか?
日常生活の延長で行うから、多くの人が無理なく参加できるのだ。だから、継続的に防犯活動を行いやすいと言う利点があるのです。
最近、強盗などの凶悪事件も発生しているので、「ながら見守り」って効果がありそうですね。
そうだね。人の目が増えることで、不審者を抑止する効果が期待できる。それに地域の皆さんが日常生活の中で防犯意識を持つことで、地域全体の安全が守られるんだ。
つまり、通勤、通学、買い物、散歩などの日常生活で、街に不審なことはないか、子供たちが安全に行動しているかなどを意識しながら活動することなんですね。
その通り。例えば、犬の散歩をしながら行う「ワンワンパトロール」や、ジョギング中に防犯活動を行う「パトラン」と呼ばれる活動をしている団体もあるよ。
もし不審者を発見した場合は、どうしたらいいですか?
不審者や不審車両を見つけたら、まず自分の安全を第一に考えて。自分で解決しようとせず、速やかに警察に連絡しよう。
今日から「ながらパトロール」を始めてみましょう!
「ながら見守り」は、誰にでもできる防犯活動です。自治体や防犯ボランティア団体、学校などが指導している場合もあります。そうしたところに参加するのもいいし、地域ごとに独自の取り組みを行っている場合もあるから、それを確認してみるのもいいです。
地域の安全を守るためには、私たち一人ひとりが常に防犯意識を持つことが大事なんですね。
「ながらパトロール」をしていると、犯罪が起こりやすい、危険な場所が見えてくるんだよ。
人の目が届かないような、見えにくい場所とかですね。
例えば、
●道路では裏通りや高い壁で見通しの悪い道
●視界が良くても人の目がない、あるいは人通りの少ない小道
●駐車場の奥で人目につかない場所
●マンションの非常階段の奥
などに注意。
また不審者の子供への声かけは放課後に多発しているから、「ながらパトロール」は夕方が効果的ですね。
「ながらパトロール」中に「防犯灯が故障していないか」、「ゴミが散乱している場所がないか」、「樹木の手入れがされてない」場所や、「人のたまり場」となっている場所がないか、「廃屋や空家に異常がないか」などをチェックしておくと良いのです。
みんなで危険な場所を確認しあっておくんですね。「ながらパトロール」活動中、人に出会ったら積極的に挨拶するのも防犯抑止力を高めるんですよね。