私は中学1年生の息子を持つ母親です。息子は野球が好きで、中学入学後に野球部に入部し、一生懸命練習に打ち込んでいました。しかし、次第に部活やクラスの同級生の悪口を言うようになり、部活へ行かなくなってしまいました。最近は夜遊びをして帰りが遅くなったり、学校を休んでしまうこともあります。注意をすると、ひどい暴言を吐きます。
初めは反抗期かなと思っていましたが、注意しても一向に態度が改善しないため、息子を叱ることが増えました。
息子とはこれまでごく普通に会話ができていたつもりですが、現在は親への反抗的な態度や暴言がひどく、注意すると喧嘩になってしまうため、親子関係が悪化していると感じます。このような息子に対してどのように接したら良いのでしょうか?
息子さんの様子が急に変わったように感じられて、戸惑われていると思います。現状を整理しながら一緒に対応策を考えていきましょう。
息子さんは中学入学後に野球部で一生懸命練習をしていたものの、次第に部活や学校に行かなくなったとの事から「反抗期」だけではなく、部活や学校で何らかのトラブルがあった可能性があります。
その中で夜遊びをする友達ができ、そこで息子さんにとっての居場所がストレスのはけ口となっているのかもしれません。
まずはトラブルの有無について確認するとともに、夜遊びが息子さんにとってどのような意味を成しているのか、出かける前は楽しそうなのか、機嫌が悪いのか、帰宅した後はどのような態度なのかなど、息子さんの様子をよく観察してみてください。
息子さんの学校での様子について、先生や知り合いの保護者に確認してみるのも良いですが、その際は息子さんの気持ちや意向を確認するなど、配慮を忘れないようにしてください。
息子さんの夜遊びや暴言に対し、「注意しなければいけない」と言う気持ちは充分わかります。しかし、注意ばかりでは親子関係の悪化につながり逆効果になってしまう恐れがあります。
まずは、息子さんへの必要最低限のことだけでも伝えられる関係を築くことに努めましょう。
一般的に思春期になると、ご家族に対して「いちいち言いたくない」などとあまり話したがらなくなったり、反抗的な態度を取る子供さんも言います。息子さんがそういう変化が起きているのかもしれません。食事の時やリラックスしている時間に、息子さんが興味のあることや好きなことを、気軽に話ができるような話題を心がけてみてください。何気ない会話から息子さんの変化の原因が見えてくるかもしれません。息子さんから何か発言があれば、まずは否定せずに受け入れる姿勢を示すなど、息子さんが話しやすい雰囲気を作ることも大切です。
(「家庭と防犯」4月号より引用)